【ウソのような】 Noto (No 豆腐) フォントが Windows 標準搭載へ 【フォントの話】
きょうは湿度が低くて適温の、すがすがしい陽気の一日。 PM2.5 が多めと聞いたためマスクを着けて通勤したところ、先週末から続く喉のイガイガがだいぶ軽減された。 もしかしてこの喉、ヒノキ花粉に反応してる?
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1670239.html
これは約一ヶ月前の Release Preview チャネルに関する記事だが、きょうリリースされた月例 Windows Update でこのパッチが一般公開の対象となり、Noto フォントが Windows 10/11 の標準搭載になった。 Android 標準搭載の Noto フォントが Windows にも標準搭載されるなんてスゴい時代だ、といいたいところだが、店頭販売されてるような Android スマホでは Noto 以外のフォントを使ってることが多いので、世間一般には Noto フォントに馴染みのない人が多いかもしれない。
Windows Update 適用後にフォントを確認すると、Noto シリーズが増えてた:
フォント ファイルのパスを見ると、システム フォルダ (C:¥WINDOWS¥FONTS¥
) に格納されてることがわかる。
で、標準搭載されただけなら何も影響ないのだけれど、ここに昨年夏の Windows 版 Chrome のデフォルトフォント変更の話が絡んでくる。 当時は Windows ユーザーの中で意図的に Noto フォントをインストールしてた人だけが変更に気づいたが、今後は Windows 10/11 ユーザーの多くがこの変更に気づくことになるはず。 実際、Edge や Chrome を従来の Meiryo (メイリオ) フォントに戻す手順がきょう急にまた出回り始めたので、まあそういうことだろう。 Meiryo 派と Noto 派がわりとハッキリ分かれるのは興味深い。
個人的に見落としてたのは、Chrome や Edge のベースとなる Chromium レンダリングエンジンを採用してる他のアプリにも影響が及ぶという点で、たとえば Electron で作られてるアプリも今回の Windows Update により Noto フォントが使われるようになった。 Chrome や Edge はフォントの設定がカスタマイズできるから各自の好みで戻すこともできるが、それ以外のアプリではカスタマイズできるとは限らず、職場で使ってるアプリの一部はこの影響で見た目が変わった。
Meiryo フォントは読みやすくて好きだけれど他のフォントと比べて文字サイズや行間が大きく、Web サイトのデザインが崩れる要因だったのかもしれなくて、Web デザイナーにとっては Noto フォントが Windows 標準搭載になるのは歓迎という解釈でいいのだろうか。