MMX Pentium 200MHz を入手したので,さっそく私のパソコン PC-9821Xa16/R に装着実験。電圧降下ゲタが入手困難なため,とりあえず直に CPU ソケットに取り付けてみた。
本来 2.8V 加えなければならないところに 3.3V かかっている。
しかし問題なく (?) 動くようだ。
電源を入れると,「ピポッ」という音が非常に短く聞こえ,メモリカウントが始まる。 MS-DOS を起動してみたが,何ら異常は見られない。
FPD で 44.1KHz stereo 16bit というレートに設定してソフトウェア MIDI 再生を行っても,ちっとも音飛びしなかった。
続いて Windows95。噂に聞いていたとおり EMM386.EXE で暴走したので,コメントアウト。
今度は EDGE 3D の初期化ドライバで暴走した。
両者とも拡張メモリにアクセスする割り込みを使用しているから,そこが MMX Pentium で問題となるのであろう。
BIOS のアップデートが必要とは,このことであるに違いない。
パッチ当てプログラムを作る暇は無さそうだから,これはしょうがない。
初期化ドライバをコメントアウトしたら config.sys は通過したものの,今度は EDGE 3D の 32 ビットドライバがハングアップしてしまい起動する様子がなかったので,EDGE 3D は諦めることにした。ボードごとすべて取り外し,箱の中へ。
今度誰かに 2 千円程度で譲ってしまおう。
付属ゲームをひとつもクリアしなかったのが少し悔やまれる。
これで一応 Windows95 が起動した。起動時にちらっと「新しいデバイス: PCI バス」などというメッセージを見かけたような気がする…。
マズい。
やはり BIOS のアップデートは必須だ。
オンボードのグラフィックアクセラレータ (Trident 製) が認識されなくなってしまった。
ドライバを無理矢理入れても動こうとしないから,どうやら駄目らしい。
これはもうグラフィックボードを買ってくるしか無いと思い,ふらっとパソコンショップへ。じつは MMX Pentium における DirectX (主に表示関係) の性能を見てみたかったのだ。
適当なグラフィックボードを買ってきて装着。
電源 ON。
グラフィックボードの存在が検知され,ドライバディスクを要求してきた。
いい感じ。
あらかじめバックアップをとっておいたインストールディスク (MO だが) から さくっとドライバがコピーされ,再起動。
ピポッ
またしても期待は裏切られた。ドライバが動作しない。
これは使えん。 BIOS のアップデート無しでは,PC-9821 シリーズで MMX Pentium を使用することは無理なようである。
もしかしたら Intel のチップセットを搭載した多くの 98 シリーズなら大丈夫なのかもしれないが,たまたま私の PC-9821Xa16/R は VLSI の Wildcat である。
あと少し待って PC-9821Xa16/W を買っていたら Intel 430HX PCIset だったようだが,98 のカタログにチップセットなど書いてあるわけがないし,考えたこともなかった。
結局 MMX Pentium 200MHz を諦め,Pentium 166MHz に戻した。
MMX 200MHz のほうは 4 万円(以上)で売ります。
希望者はメールを。
改めて Windows95 を起動してみると,うーん,すばらしい。とても快適になった。
グラフィックボードのおかげだ。
こんなこともあろうかと,高いボードを選んできたのだ。
ボードが入っていた箱には,S3 社製 ViRGE/VX 搭載で,EDO VRAM を 4MB 搭載していると記載されている。
Kanimiso64 がバリバリに動くなんて。
ノンインターレース・フリッカーフリーの画面表示も最高だ。
かくして MMX Pentium 200MHz 換装実験は失敗に終わった。しかしグラフィックボードを変えるだけでこんなに体感速度が上がるとは。
NEC のディスプレイドライバがタコだという噂はホントだったりして…。
あと,EDGE 3D を外したために DOS が完全に使えるようになったというのも見逃せない。
やはり DOS が動かなきゃ 98 とは言えまい。
新たな問題点も出てきた。 EDGE 3D を外してしまったので,ゲームパッドが使えなくなってしまったのである。
Microsoft の S
IDE W
INDERを買ってくるのが一番だが,カネがない。
誰か MMX Pentium 200MHz を 4 万円(以上)で早く買ってね(笑)。
そうすれば家賃も払えて S
IDE W
INDERも買えて大助かりだ。
・・・で,試験勉強は?