部屋の片隅で埃をかぶっていた PC-9821Xa16 (hiro) に PC-Unix を入れるの巻。
カネをかけないのが条件。
Linux/98
が 2.2.16 くらいまで追いついているようなので,FreeBSD(98) ではなくて Linux/98 を入れてみることにした。
ディストリビューションは Debian GNU/Linux 2.2 (potato)。
FreeBSD(98) 2.2.8-RELEASE (古っ!) が入っていた IDE HDD 120M バイト 2 台を取り外し,譲ってもらった IDE HDD 340M バイトを取り付ける。
起動が異様に遅くなったうえに,BIOS で検出されない。
Linux カーネルからは検出されるけれど,単体で起動できなくては不便だ。
なんか問題あるんだっけ。
98 特有の問題はもう思い出せない…
仕方なく,余っていた SCSI HDD 2G バイトを取り付けることにする。
メインマシン (eriko) のほうから SCSI カード SC-UPCI を取り外し,hiro に装着。
eriko で SCSI が使えないと困るので,しまい込んでいた M-JPEG キャプチャ兼 SCSI カード Buz を取り出して装着。
Buz だと bootable CD-ROM からの起動ができずに以前この構成は諦めたのだけど,今は ATAPI 接続の DVD-ROM ドライブから起動すればよいので大丈夫。
hiro に Debian/98 のブートフロッピィをセットし起動。
PCI バスに挿さっている NE2000 互換 LAN カードは検出されるが,SCSI カードが検出されない。
基本的に PCI バス用の SCSI カードを使わない構成がデフォルトらしい。
素直に,SC-UPCI のために ncr53c8xx ドライバを組み込んだカーネルを作ることにする。
Debian/98 のブートフロッピィには Linux/98 2.2.17 が入っているのだけど,ソースがどこにも見あたらないので,Linux/98 2.2.16 を学校の Linux マシンでコンパイルして,出来上がったカーネルをブートイメージファイルに書き込み,それを家に scp で転送してからブートフロッピィに書き込んで起動。
うまくいった。
インストールメディアには HTTP を選択。
ダイヤルアップルータ (rina) のおかげでネットワークの設定なんかは楽々だ。
しかしフレッツ・ISDN は 64Kbps が限界なので,ベースパッケージのダウンロード中に力尽きて就寝。
目がさめるとベースパッケージのインストールは終わっていた。
再起動してから細かなパッケージのインストールへと続くのだけど,なぜか起動してくれない。
試行錯誤の挙げ句,IDE バスに CD-ROM ドライブだけがつながっていると起動に失敗することが判り,とりあえず起動デバイスの設定を SCSI 優先にしてその場しのぎ。
あと,ブートローダとして GRUB/98 を導入。
GRUB/98 0.4 は Linux パーティションからうまく読んでくれないし,GRUB/98 0.5 はファイル名が文字化けするし,いろいろ試した結果,GRUB/98 0.4 で DOS パーティションに置いてあるカーネルを読み込ませて起動する方法に落ち着いた。
パッケージ選択を放棄してしまったため,ベースパッケージのみ入った最小限の Debian/98 環境が完成。
初期状態だとディスク使用量は 90M バイトにも満たない。
非常にすっきりしていてヨイ。
使いたいコマンドが無いと気づいた時に apt コマンドを走らせれば OK。
ネットワーク経由でパッケージを拾ってきてインストールしてくれる。
とはいえ,64Kbps ではツラいものがあるので,いずれ CD-ROM イメージを入手して焼くつもりだけれど。
これらの一連の作業は,普段 eriko につながっているディスプレイを hiro につなぎ変えてやっていて,eriko の FDD とかを使う時には,ノートパソコン (crunch) から VNC を使って eriko の Windows 2000 を操作していた。
何が何だか(笑)。