Linuxデュアルブートの Windows と Linux で Bluetooth ペアリング情報を共有
一台の PC (ひとつの Bluetooth ドングル) で Windows と Linux をデュアルブートし、同じ Bluetooth デバイスをペアリングした場合、通常は最後にペアリングした OS でのみ使えるが、これをペアリングし直さなくても両方で使えるようにするワザがあるんだとか。
ざっくり書くと、初回だけ対象の Bluetooth デバイスを Linux でペアリングしたあと Windows でペアリングし直して、Windows のレジストリに保存されたペアリング情報を Linux のテキストファイルに転記する、という流れらしい。
いかにも hacker (geek) が考えそうな手順で、こういうの嫌いじゃない。
おうちマシンで普段起動する Windows と在宅勤務の際に起動する Linux との間で Bluetooth デバイスが共有できるなら使いたいので、試してみた。
こちらは巷にたくさん転がってる情報に従えば OK。
Windows のキー (1 種類のみ) の内容を Linux の [LinkKey] に転記するだけ。
ペアリングし直しは不要となり、Windows と Linux で同じ Bluetooth デバイスを使うことができた。
マウスは Bluetooth 接続の代わりに付属の USB レシーバー (ロジクール Unifying レシーバー) を使うという確実な共有方法があるので、特に困りはしない。
USB ポートを塞ぎたくなければ、マウスに搭載されてるマルチペアリング機能を使って Windows と Linux を別々の親機という扱いでそれぞれペアリングし、切り替えて使うという手もある。
Bluetooth LE 接続に関して、前述の情報に登場しない [SlaveLongTermKey] というセクションが手元の環境にはあり、[LongTermKey] と同じ形をしてる。
そこに
3.
と同様の転記をして、存在しない
2.
はスルーし
1.
の対応をして、あとは Linux で認識されてる MAC アドレス (ディレクトリ名) を Windows で認識されてる MAC アドレス (レジストリのキー名) に合わせて変更したところ、接続に成功した。
よくわからんな、Bluetooth LE のプロトコル。
VAIO ユーザー向けポータルサイト、ねぇ。
少なくともわたしが使った世代の個人向け VAIO では、プリインストールされている Windows の Internet Explorer (IE) のスタートページ (当初の意味の「ホームページ」) が My VAIO に設定されていた。
IE をメインで使う人はきっと Google か Yahoo あたりに変更してしまうからあまり見ないし、IE をメインで使わない人は変更しないかもしれないけれどそもそも IE を使わないから結局見ないという、実際のところ需要がどれくらいあったのか怪しいサイトだが、なくなるといわれると寂しい感じ。
なお、My VAIO のドメインは myvaio.sony.jp で、閉鎖のニュースリリースは www.sony.jp に掲載されている。
対して、今の VAIO 株式会社は vaio.com である。
My VAIO は移管していなかったんだな。
My VAIO 閉鎖によって、VAIO 関連のリソースがまたひとつソニーから消えるってことか。
無線は先日 Bluetooth ヘッドセットを試したものの、HFP/HSP 接続だと音が悪くて耐えられなかった。
Bluetooth 接続ではなく専用の USB ドングルを使うタイプなら音質はいいらしいが、充電端子が micro USB の製品しかなく、アウトオブ眼中。
有線はタイムセールの時に 2,000 円で買ったゲーミングヘッドセットがあり、しばらく使っていた。
光る機能は使わなかったけどネ!
eMeet Luna は接続方法が 4 種類もあり、有線は USB か 3.5mm イヤホン端子、無線は専用の USB ドングルか Bluetooth。
これだけ対応していると、活用シーンは幅広い。
有線接続・充電用の端子が USB Type-C なのも良き。
今は有線で PC に接続していて、eMeet Luna の電源をオフにすれば PC から認識されなくなるので、接続したままでも PC 側で出力先を切り替える操作が必要なくて使いやすい。
在宅勤務中には電源をオンにして PC に認識させ、さらにスマホと Bluetooth 接続している。
打合せは Web 会議がメインだがたまに電話もあるため、どちらもシームレスに参加できるこのスタイルは大変捗る。
電源をオンにするとデフォルトで Bluetooth がオンになるのは別に構わないし、Bluetooth オン / オフのボタンもある。
しかし、このボタンを押しても Bluetooth はオフにならずに切断するだけっぽいうえ、どの状態でも常時ペアリングを受け付けるモードになっているようで (Bluetooth ボタンを長押ししなくても常時!)、知らない誰かがいきなり Bluetooth 接続をしてくる可能性がある。
これはちょっといただけない。
どうしてこうなった。
対策として、eMeet Luna の電源をオンにしている間は、Bluetooth の利用有無にかかわらず、自分の手元の機器との Bluetooth 接続を維持しておいたほうがよさそうだ。
さすがに接続状態のまま新たなペアリングはできないと思われるため、勝手に接続される事態を避けられるはず。