書き換えるのはおうちマシンのマザーボード BH6 の BIOS。 失敗するとシャレにならんので Web 上で調べまくる。 どうやら BH6 の成功例はあるが失敗例は無いもよう。 大丈夫ってことか。 よし試してみよう。
適当なロゴを突っ込んだ BIOS イメージを作成。 普段の BIOS アップデートと同じ手順でさくっと書き換え,わくわくしながらリブートしてみる。 さてさて。
するとどうだろう。 フルスクリーンロゴの代わりに「BIOS ROM checksum error」というメッセージが見えるのは気のせいじゃないよな!? 明らかに失敗だ。 BH6 の成功例って,もしかして BH6 1.1 の成功例だったのか? おうちマシンは BH6 1.0 (1.01) だ。 ヤバい。
しかしよく見ると,次の行に「DISK BOOT FAILURE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER」と出ている。 複数のブロックに分かれている BIOS の中で,ブートブロックは生きているようだ。 これなら復旧できるとどこかで読んだことがある。 命拾いをした気分。
正しい BIOS を書き込むフロッピィをセットして ENTER。 なるほど,起動できる。 そして,いつものようにフラッシュメモリが消去されたのち,無事書き込まれ…,…ない。 汗。 「Program Chip Fail !」などとエラーを吐いて DOS プロンプトに戻りやがる。 なんですと。 だんだん雲行きが怪しくなってきた。 フラッシュメモリが消えてしまっているから,ブートブロックは残っていないだろう。 いまリブートしたり電源を切ったりしたら一巻の終わりに違いない。 崖っぷち。
最新の awdflash.exe を使えばイケたとの情報をキャッチ。 こうなったら一か八かやってみるしかない。 すると今度はエラーエラーと表示しながらも書き込めるところだけは書き込んでくれた。 ふーむ。 だが書込みが終わった瞬間,確認のメッセージもなしにリブート。 そんな仕様じゃないハズ。 ま,まさか。 ……(しーん)……。
ちょっと待て。 逝くのは一年早いぞ。 最後の望みを掛けて,メモリと CPU と FDD だけセットした状態でチャレンジ。 ……(しーん)……。
気を取り直して周辺リサーチ。 その結果,埃をかぶっていた P3B-F を借りることに成功。 とてもスバラシイ。 何しろチップセットが BH6 と同じ 440BX であり,その他のチップもほとんど同じなため,Windows 2000 を再インストールすることなく動かせるハズなのだ。 非常に幸運といえよう。
850MHz に対応していない BIOS だったので,Celeron 300A を引っ張り出してきて BIOS を最新版にアップデートしてから (←懲りない奴),Pentium III 850 を装着。 なんとなく電圧が 0.05V 高い気がするけれども使えるようだ (って本当はよくないかも)。 全パーツを移植したのち,おもむろに Windows 2000 を起動。 ACPI の対応状況が違っていると起動中に BSoD になるのだけど,そんな様子はない。 それどころか,EZDV II と LAN カードのドライバが再インストールとなっただけで (PCI スロットのデバイス番号が若干異なるのでやむを得ない),あとは全く問題なし。 マザーボードの BIOS が逝くという深刻なトラブルからの復帰にしては順調すぎるくらいだ。
でも。 P3B-F をずっと借り続けるわけにはいかない。 この先どうしよう。 困った。
教訓: メインマシンで冒険してはいけない。
440BX で Slot1 か Socket370 のマザーボードを余らせている方いらっしゃいません?