さすがに Z1 から途中飛ばして Z4 へ機種変すると、兄弟機とは思えないレベルの進化っぷり。
中でもやはり軽くなってカドが丸くなったのはとてもよく、171g で角張ってる Z1 だとすぐ指が痛くなるのに対し、144g で角がやさしい Z4 は持ちやすい。
背面パネルがすべりにくくなったので、今回は背面カバーなしでいこう。
ソフトウェア面では、通知周りを中心に進化した Android 5.0 の特長を活かしつつ、かゆいところに手が届く機能をちょこちょこ足してあるカンジ。
本体の向きがゆっくり変わったときには画面を回転させない『スマート画面回転』
*1、手で持って操作してるっぽいときにバックライトが消えないようにする『スマートバックライト』、画面ダブルタップでスリープを解除する『タップして起動』をオンにした。
着信中に本体の動きだけで操作できる『スマート着信操作』はオンにしてない。
Smart Lock は、『信頼できる場所』に自宅 (Home) を登録したのと、『持ち運び検知機能』をオンにしただけかな。
既に非 root でも不満がないレベルだし、あすからしばらく時間が取れそうにないので、きょうのうちに移行を済ませることにした。
移行作業に限っては、rooted 端末なら『Titanium Backup』っていう神アプリが使えてラクなんだけどね。
想定外だったのは、スマートウォッチの Android Wear の動きが退化したこと。
スマホ本体をサイレントモードに切り替えるとスマートウォッチもミュートになってしまうし、スマートウォッチで全通知を受け取るモードに切り替えるとスマホ本体はマナーモードが解除されてしまう (!) という、意味不明な連動をしてくださりやがる。
おかげで、電車内でスマホの通知音を鳴らしてしまった。
すっげー使いづらい。
ナニコレ。
¶ Xperia Z1 で root 権限を使ってカスタムしてた主要項目
- 外部ストレージ (microSD カード) の自由なフォルダへの書込み
- これは Android 4.4 だけの制限事項なので、それ以外では無問題。
- 通知領域の上部にクイック設定を表示
- Xperia Z4 は Android 5.0 標準状態に準拠した使いやすいクイック設定になったので、無問題。
- 特定の Wi-Fi アクセスポイントに接続したらロック画面をオフに
- 同じように Wi-Fi アクセスポイントで判定したければ非 root 用のアプリで代用可能だし、ほかの判定方法でよければ標準機能の Smart Lock で実現可能。
- カメラのシャッター音をミュート
- 音が鳴るほうが普通なので、特に困るわけではなく。無音カメラアプリを使えば静かに撮影できるけれど、カメラの機能を最大限に活かしたければ標準アプリを使うしかないかな。
- スクリーンショットの撮影音をミュート
- これ、標準状態でも音は鳴らなかった。音を鳴らす仕様は頑なに変えないものとばかり思ってたので、意外。
- 広告削除
- これは無理だなー。小さなバナー広告とかは消えなくていいから、せめて全画面を使う広告とアダルト系の広告だけでも消したいんだけどね。
- アプリの任意時点のバックアップ & リストアをスマホ単体で
- これも、『Titanium Backup』っていう神アプリが使えないので、しょうがない。
非 root でも、PC につないでコマンドラインで adb コマンドを叩くか、一度 PC につなげばあとはスマホ単体でうまく adb コマンド相当の動きをしてくれる『Helium』を使えば、手間はかかるけれどバックアップ & リストアは実現可能。
root 化に使える脆弱性が見つかってない国内モデルを root 化する場合、海外モデルの脆弱性のあるファームウェアを書き込む (ダウングレードができない機種だとここが厄介) → 脆弱性を突いてファームウェア書込み時の署名チェックを無効化する → カスタムリカバリを書き込んだり国内モデルの pre-rooted なシステムを書き込んだりしてあとは自由に、という流れなので、できなくはないはず。
最新の Flashtool がマルウェア対策ソフトに削除されてしまいアヤシい感じなのと、今回は 64 ビット OS になったことで何か罠があるかもしれないけれども。
¶ 移行作業の流れ メモ
- 移行前端末にて
- Helium をインストール
- おサイフケータイ系アプリのチャージ額をすべてサーバに一時退避
- 機内モードをオン
- LINE アプリのトーク履歴バックアップ
- LINE アプリを無効化またはアンインストール
- キャリア E メールの全バックアップ
- キャリア E メールアプリの自動受信をオフ
- そのほかのアプリを Helium でバックアップ
- 移行先端末にて
- 機内モードをオン
- 両端末にて
- PC につないで内部ストレージをコピー
- PC につないで外部ストレージ (microSD カード) をコピー、または PC 単体で microSD カードをコピー、または microSD カードをそのまま (物理的に) 移行
- 移行先端末にて
- Helium で復元
- 機内モードをオフ
- キャリア E メールの初期設定
- 機内モードをオン
- ここまでに受信してしまったキャリア E メールを部分バックアップ (エクスポート)
- キャリア E メールの全リストア
- 2 つ上の手順でバックアップしたキャリア E メールを追加リストア (インポート)
- 機内モードをオフ
- おサイフケータイ系アプリの再インストール、チャージ復元
- Helium でバックアップできなかったアプリを手作業で移行
プッシュ通知に対応したアプリの中には、Helium (adb) や Titanium Backup などでリストアして初期設定をスキップさせてしまうと、サーバ側でプッシュ通知が移行先端末に切り替わらないものがある。
少なくとも Yahoo! 系のアプリは全滅な気がする。
結局また最初から設定しなおすことになったりするので、考えもの。
キャリア純正アプリしか使ってない場合は、こんな手順を踏まなくても『au バックアップアプリ』で移行できそうに見える。
*1: 自動回転オンのままで使ってても、寝っ転がったりしたときに画面が回転せずに済む
ていうか下腹部 (腹直筋) と腹筋はちょっと違いまっせ