ザウルスを持ってるのに最近辞書以外の機能を使ってないので,少し遊んでみた。
¶ ザウルスの Windows95 端末化計画
まずパソコンと接続するためのケーブルは揃っているので,ザウルスを端末にするためのアドインソフトを PACK (FOR WIN) から探した。
PI-5000 以上対応というモノが見つかったが,私のザウルスは PI-4500。
試しに組み込んでみたが,予想通り暴走した。
しかもアセンブリ言語で書かれていたのでキー操作等も受け付けなくなり,ハードウェア的にリセットをかけた。
仕方がないので,標準装備のザウルスネット機能を使うことにした。
この機能はモデムを制御してダイヤルしてくれるので,端末として使うためにはダイヤルさせないようにしなければならない。
しかしそういう設定は見あたらなかったので,パソコン側でテキトーなプログラムを作ってモデムのふりをさせてみた。
基本的に AT コマンドを受け取ったらすべて OK の文字列を返し,ダイヤルコマンド (ATD) が来たら CONNECT という文字列を返す。
これだけで,無事(?)端末として使えるようになった。
続いて,Windows95 端末化。
Windows95 起動時に RS-232C ドライバを組み込み,起動後に MS-DOS プロンプトで \command < aux > aux を実行。
簡単だった。
DOS コマンドが一通り動作した。
これだけでザウルスは Windows95 端末となった。
¶ ザウルスの telnet 端末化計画
ここまでくれば次は telnet 端末化だ(理由不明)。
幸いなことに新しい PC-9800 シリーズには RS-232C 端子がふたつ付いているので,片方にはザウルスを接続したまま,もう片方にモデムを接続する。
まずいつも通りキャンパスネットワークに ppp 接続。
モデムの接続場所を変更したため,Windows95 に自動認識させて設定を変更した。
続いて,念のため先ほどの Windows95 端末状態で telnet を起動してみたのだが,これはウインドウを表示して動作するソフトなため,あっさり失敗。
そこで,Win32 コンソール上で動作する telnet のようなソフトを探して使ってみることに。
ところが,標準入力および標準出力を aux に指定しても無視される。
bash 上で実験してみたら,フリーズしてしまった。
理由を解明すべく Visual C++ のヘルプ画面を眺めていたら,なんと Win32 コンソールのリダイレクションは不可能と書かれていた。
これはうかつだった。
今まで,netstat -rn | more 等というコマンドを当然のごとく実行していたのだが,これらはすべて不可能な技を使っていたということか!?
期待通り動いていたと思うのだが…。
諦めるのはまだ早いと思い,今度はその telnet のプログラムを改造してみた。
stdin,stdout をそれぞれ /dev/aux に割り当ててみたのだ。
コンパイル時に警告が出たので,動くかどうかちょっとドキがムネムネ。
しかしこれも失敗。
どうやら 16 ビットドライバで動作している /dev/aux と Windows95 は相性が悪いようだ。
今回の実験はこれにて終了。
COM ポートを制御するようにプログラムを改造してしまえば動くだろうが,そこまで試してみる気力がなかった。
必要なプログラムは揃っているので,組み合わせるだけだろう。
今度試してみよう。
¶ そのときザウルスは…
この実験の間 2 〜 3 時間ほどザウルスを接続しっぱなしだったので,ザウルスの電池をかなり消耗してしまった。
パソコンリンク時は電池消耗がやけに激しい。
結局,電池交換メッセージが頻繁に出始めたので,実験の最中に 1 回だけ電池を交換した。
ザウルスの有効利用を考えねば。