Re: クレカのサインレスタッチ決済の上限額

きのうわたしはこんなことを書いた:

スマホでロック解除などの本人確認操作をしてから Google Pay や Apple Pay でタッチ決済をすると、決済端末が CDCVM 対応であれば CVM リミットを突破できるんだとか。 加えて Google Pay の場合、画面オフ (スリープ) の状態だとタッチ決済に無反応、画面オンでロック状態だと上限 10,000 円 *1 で反応するという情報も見たが、未検証。

これをさっそく検証してきた。

具体的には、Google ウォレット (Google Pay) に三井住友カードを登録した Android スマホによる Visa のタッチ決済を、まいばすけっとのセルフレジで検証。 イオングループのレシートには本人確認に関する情報が印字されるので、CDCVM の発動有無がわかるはず。

  1. 画面オフ (スリープ) の状態のスマホをタッチ
    ⇒ 全然反応しなかった。 少し放置するとタイムアウトしてやり直しになるが、これは何もタッチしてない状態と同じ。
  2. 画面オンでロック状態のスマホをタッチ
    ⇒ タッチした瞬間 (かざした瞬間) に「読み取りに失敗しました」と表示されて、すぐやり直しになった。
  3. 画面オンで指紋認証によるロック解除状態のスマホをタッチ
    ⇒ サクッと承認されて、決済完了。 レシートの後半に印字されたクレジットカード売上票には「本人確認済」との記載があり、CDCVM の発動 (No CVM) が確認できる。
    [クレジットカード売上票: 本人確認済]
  4. 【おまけ】クレジットカードをタッチ
    ⇒ これもサクッと承認されて、決済完了。 レシートの後半に印字されたクレジットカード売上票には「本人確認省略」との記載があり、CVM リミットがかかってるはず。
    [クレジットカード売上票: 本人確認省略]

ちゅーこって、「画面オンでロック状態だと上限 10,000 円」は確認できなかった、というか拒否られた。 三井住友カードの FAQ に「画面ロックを解除していただき、リーダー (読み取り機) にかざしてください。 」とあるので、少なくとも三井住友カードでは正しい挙動なのだろう。 個人的にもこの挙動で全然 OK。


*1: Google ウォレットの『ロックした状態のデバイスでのお支払い上限』のところに日本は「¥10,000 JPY」との記載がある。

クレカのサインレスタッチ決済の上限額

きのう飲み屋でわたしがまとめて支払ったのだけれど、1 万円超えの金額で店員が「タッチでもいけますよ」と言うので Visa のタッチ決済を試してみたら、暗唱番号不要、サイン不要ですんなり通った。 一般的に原則 1 万円とされるサインレスタッチ決済の上限額は、実際いくらなんだろう?

……と思っていろいろググってみると、「CVM リミット」(Cardholder Verification Methods Limit、本人確認認証を行わない取引の上限金額) というキーワードが出てきた。 タッチ決済に限らず、差し込み決済にも適用される上限額。 以前は CVM リミットが 10,000 円だったのが、2022 Q4 頃から 15,000 円に引き上げられたらしい。 それ以降に導入された決済端末であれば基本 15,000 円だろうし、それ以前の導入であっても設定変更などにより 15,000 円になってる可能性が高い。 少なくとも Visa、Mastercard、アメリカン・エキスプレスが該当する。

🟦 ブランドルール改定に伴う端末機設定変更のお知らせ|ご加盟店契約、アクワイアラーならクレジットカードの三井住友カード
https://www.smbc-card.com/kamei/info/cardinfo2020088.jsp
🟦 アメリカン・エキスプレスのブランドルール改定に伴う本人確認不要取引 CVM リミット金額引き上げのお知らせ [PDF]
https://www.americanexpress.com/content/dam/amex/jp/merchant/pdfs/Notice-NoCVM.pdf

それともうひとつ、CVM 関連のキーワードで「CDCVM」(Consumer Device Cardholder Verification Methods) というのを見つけた。 スマホでロック解除などの本人確認操作をしてから Google Pay や Apple Pay でタッチ決済をすると、決済端末が CDCVM 対応であれば CVM リミットを突破できるんだとか。 加えて Google Pay の場合、画面オフ (スリープ) の状態だとタッチ決済に無反応、画面オンでロック状態だと上限 10,000 円 *1 で反応するという情報も見たが、未検証。

きのうはスマホじゃなくてクレカをかざしたため CDCVM は無関係で、それでもサインレスだったから、きのうの店舗は CVM リミット 15,000 円だったということだろう。 なーるほど。

と、謎が解けたところで。

[IC チップ接点付近]

このクレカを差し込んだことがあるのは駅前のスーパーでの数回だけなのに、早くも IC チップの接点に傷が付いてることに気づいてしまった。 タッチ決済で済ませられるシーンでは、極力差し込みを避けたい所存。

ちなみに、セブン-イレブンの FAQ に『クレジットカードのタッチ決済の 1 回あたりの上限額を知りたい』という項目があって、そこには

クレジットカードのタッチ決済の上限は、1回あたり10,000円となります
10,001円以上のお支払いの際はタッチ決済(非接触決済NFC)はご利用できません。

と書いてある。 CVM リミットが 15,000 円だとか CDCVM を発動させただとか関係なく、セブン-イレブンのクレカタッチ決済の上限は 10,000 円ということになる。 独自に上限を設ける例はセブン-イレブン以外にもあるらしいので、要注意だな。


*1: Google ウォレットの『ロックした状態のデバイスでのお支払い上限』のところに日本は「¥10,000 JPY」との記載がある。

少額決済の支払い方法の優先度 2024 Q1

4 年前にメインクレカを変更した際にまとめて以降、大きな変動が 2 回あったので、改めて書いておきたい。

 1 回目: 2022 Q1

まず 1 回目は、 2 年前にキャンペーンに合わせて au PAY 決済をメインにした頃。 au PAY はリアルタイムなオートチャージのおかげでプリペイド残高 0 円の運用が可能だし、au スマートパスプレミアム会員だった当時は意外と使えるクーポンが定期的にもらえたことからキャンペーン終了後も au PAY を積極的に利用するようになり、断トツになった。

当時の支払い方法 (決済手段: 支出元) の優先度は:

  1. au PAY (リアルタイムオートチャージ): じぶん*1
  2. nanaco (プリペイドタイプ、オートチャージ): セブン*2
  3. QUICPay (ポストペイ): みずほ*3
  4. クレカのタッチ (ポストペイ): ヨド*4
  5. クレカの差し込み (ポストペイ): セブン
  6. Suica (プリペイドタイプ、オートチャージ): みずほ
  7. 現金
  8. スタバカード (プリペイドタイプ、オートチャージ): セブン

スタバカードは一番下にいるが、利用可能店舗 (要するにスターバックスコーヒー) での支払い時のみ最優先利用。

 2 回目: 2024 Q1

続いて 2 回目は、今年に入ってからメインクレカを三井住友カードに変更した際。

三井住友カードといえば、 4 年前にメインクレカをセブンカードに変更したときに誤算その 4 として「三井住友カードの次世代カードがもう少し早く発表されていれば」などと書いた。 Android スマホにおける Visa タッチ対応の数少ないクレカだし、昨今の物価高のなか昨年夏に始まった『対象のコンビニ・飲食店で最大 7% 還元!』の対象店舗が身近なラインナップで魅力的。 さらに、 V ポイントと T ポイントの統合が実施される今年の春以降にポイントアップキャンペーンなどが開催されるだろうという期待もあり、ビッグウェーブに乗っちゃえ、と。

そんなワケで現在の支払い方法 (決済手段: 支出元) の優先度は:

  1. スマホの Visa タッチ (ポストペイ): 三井住友*5
  2. iD (ポストペイ): 三井住友
  3. クレカの差し込み (ポストペイ): 三井住友
  4. au PAY (リアルタイムオートチャージ): じぶん
  5. QUICPay (ポストペイ): じぶん
  6. Suica (プリペイドタイプ、オートチャージ): みずほ
  7. nanaco (プリペイドタイプ、オートチャージ): セブン
  8. 現金
  9. スタバカード (プリペイドタイプ): −

少し補足すると、

  • ヨドのタッチ決済は、少額決済での出番がなくなったためリストから消した。
  • au PAY は、ポイントがたくさん当たるキャンペーンの期間中には優先度が上がる。じつはオートチャージをやめれば au PAY の au 回線認証から解放され、モバイル回線の選択肢が一気に増えるのだが、今はまだ povo1.0 のままで構わないので利便性重視の方向。
  • nanaco は一応 7 番目に載せたが、本家セブン-イレブンでの利用時ですら三井住友カードの最大 7% 還元に比べてポイント還元率が低すぎるため、基本的に出番はなくなった。 出番があるとしたらセブン-イレブンのレジで「お支払いは現金または nanaco のみとなります」っていう音声メッセージが流れた場合と、あとはイトーヨーカドーかなぁ。 セブンナナコが三井住友の 7% に負けたままでいいのか? w
  • スタバカードは一番下にいるが、利用可能店舗での支払い時のみ最優先利用。先日「モバイル スターバックス カード」がサービス終了したことにより、ここでのスタバカードの意味は FeliCa 対応ではない「スターバックス カード」に変わった。 今後はもうチャージせずにプリペイド残高を使い切ってしまいたいので、支出元を「−」表記にした。 使い切ったあとは、他の支払い方法で。

ちなみにスマホの Visa タッチの弱点として、決済端末との相性の良し悪しが激しい気がする。 今までと同じスマホで同じ店舗の同じ決済端末にかざしたとしても、Visa タッチ以外ならスムーズに決済できてたのに Visa タッチだとエラーが発生する、ということが結構ある。 NFC Type-F の FeliCa と NFC Type-B の違い?


*1: じぶん: au じぶん銀行
*2: セブン: セブンカード・プラス (JCB)
*3: みずほ: みずほマイレージクラブカード / セゾン Suica (Visa)
*4: ヨド: GOLD POINT CARD + (Visa)
*5: 三井住友: 三井住友カード ゴールド Visa (NL)

この記事へのコメント

Re: 少額決済の支払い方法の優先度 2024 Q1 by hdk    2024/03/17 (日) 07:20
> 決済端末との相性の良し悪し

一時期スマートフォンのVisaのタッチ決済をよく使っていたけど、確かに店によって相性が悪いことがあって、コンビニ系は失敗しないけど、イオン系のドラッグストアなんかで失敗率高いみたいな記憶... 同じ店でもQUICPay+は問題なし。物理カードならVisaのタッチ決済でも問題ないのにね。
Re: 少額決済の支払い方法の優先度 2024 Q1 by ARAK@管理人     2024/03/17 (日) 07:55
物理カードなら問題ないとすると、通信方式の違いっていう単純な理由でもなさそうだなぁ。

ビジネスリュックも Evoon デビュー

Evoon の話題については昨年末に「ノート PC が入る小さめのビジネスリュックを検討中。 Evoon のマルチビジネスリュック Slim とか。」と書いて以来の登場だが、結局これを買って、先週使い始めた。

その前に使ってたドンキのピープルブランド (PB) 情熱価格の『ビジネスリュック S』もよく出来てるのだけれど、ノート PC ポケットがないし容量拡張機能もないので、たとえば急に職場で感染症にかかった人が発覚したりして「今から在宅勤務に切り替えて!」なんてことになった場合に PC が運べない可能性があった。 マルチビジネスリュック Slim ならその心配がない。

そのほか、リュックを前抱きした際に使いやすい位置にあるスマホのクイックアクセスポケットがなかなか便利で、おもに帰りの電車で活躍してる。 あと、余ったショルダーベルトの垂れ下がりを防ぐ機能があらかじめ備わってるおかげで『BEATONJAPAN バックル クリップ ウェブドミネーター』をわざわざ取り付けなくて済むというのも地味に嬉しい。

ところで、なぜきょうのタイトルが「ビジネスリュック“も” Evoon デビュー」なのか。 じつは 1 年以上前に「普段使い用のリュックはじっくり比較検討して選んだ甲斐あって、使い心地が結構違う。」と書いたリュックが『Evoon マルチビジネスリュック air』で、今でも休日に持ち出すリュックは 95% 以上の確率でこの Evoon 製なのである。 商品名はビジネス向けだが、デザイン的にプライベート用としても全然いける。 休日は荷物がかさばることがちょくちょくあるし、平日ほど電車が混まないから、これくらいの容量が使いやすい。 Evoon のリュックは細部まで考え抜かれたこだわりが大変よい。

といいつつ、先週から出番のなくなった情熱価格のビジネスリュック S を今後はプライベート用のスリムリュックとして使おうかな。 大は小を兼ねるとはいえ、大きいと邪魔なこともあるしね。

もくようび

駅前のスーパーが店内改装のため来週央から今月末くらいまで休みになるらしいのだけれど、今週すでに棚の半分以上が空っぽになってて草。

よく売れる商品を残してある感じではなく、おそらく今のうちに系列店や倉庫へ運べる商品をさっさと搬出してる。 生ものを除くと運搬の難しそうな商品だけが残ってる感じだし、飲料や乳製品の売り切れっぷりを見るに新規入荷はほぼ止めていそう。

店内調理の総菜コーナーは、原材料の鮮度があまり問題にならないと思われる揚げ物だらけ。 改装前々日まで利用するつもりだったが、次は改装後に行くとしよう。

🟦 JR東日本、2024年度ホームドア整備計画 - 南武線7駅含む12駅で整備 | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20240312-2904549/

お〜、南武線のホームドアも結構きちんと整備してくれるんだな。 将来的に高架化しそうな駅にも現時点で投資してくれるようなので、駅が減ることは当面なさそうだなと安心すると同時に、ラッシュ時に問題になる一部の開かずの踏切が当面残るのも確定だなと。

まあ、高架化を希望するのは簡単だけれど、実現はいろいろ大変である。 たとえば南武線で今後の高架化が決定した区間について『JR 東日本南武線連続立体交差事業 (矢向駅〜武蔵小杉駅間) パンフレット』に事業スケジュールの記載があり、それによると ──

  • 令和 6 年度 (2024 年度): 都市計画決定
  • 令和 6 年度 (2024 年度): 用地取得開始
  • 令和 11 年度 (2029 年度): 下り線高架化工事着工
  • 令和 15 年度 (2033 年度) までに下り線切換
  • 令和 15 年度 (2033 年度): 上り線高架化工事着工
  • 令和 21 年度 (2039 年度): 上下線高架化完成

── という具合でめっちゃ時間がかかる。 もちろん、多額の事業費 (この例だと総事業費約 1387 億円) も必要。 いまのところ高架化の予定がない区間は、まずホームドアを設置しようぜってことなのかもしれない。