PC で使うヘッドホンを新調した。
2022 年 9 月発売の『Anker Soundcore Space Q45』と 2023 年 10 月発売の『Anker Soundcore Space One』で迷うも、今回は
Amazon プライムデーの先行セールで 10,990 円まで下がった前者 Q45 のほうを買ってみた。
金額的にはこれだけで、プライムデーのポイントアップキャンペーンと「プライムデーで d ポイントがもっとたまる」キャンペーンの発動条件クリア。
今まで使ってたヘッドホンはソニーの WH-1000XM3 で、2018 年 10 月発売、
2020 年 9 月購入だったため、発売から約 2 年後に買ったということになる。
今回は 2022 年 9 月発売のモデルを 2024 年 7 月に購入だから、まあ似たようなタイミングでの買い方だ。
そろそろ新モデルが出るのかもね。
ちなみに Amazon プライムデーで安くなってる Anker 製品のセール価格は Amazon.co.jp 限定というわけではなく、Anker 自身の EC サイトや他のいくつかの EC サイトでも同額で売られてる。
プライム会員じゃなくても同額で買えるというのは、いい売り方だと思う。
¶ Anker Soundcore Space Q45 選定の経緯
- WH-1000XM3 のバッテリー充電頻度が結構高くなってきたので、そろそろ寿命っぽい
- Windows 11 は AAC コーデックでの接続が可能なので、aptX コーデック対応モデルを探す必要はない
- WH-1000XM3 と同じソニーの後継モデルを検討したときには値段を見て断念したが、あのときメイン PC の Windows を LDAC コーデック対応にしたので、新しいヘッドホンにも LDAC コーデックで接続したい
- ネット配信などの圧縮音源を聴くことが圧倒的に多いので、5 万円とかの高価なモデルを買っても宝の持ち腐れな気がする*1
- ワイヤレスヘッドホンを装着するというのは、バッテリー搭載機器を頭に装着するということなので、安くても信頼できるメーカーがいい
- Anker のヘッドホンは以前から気になっていて、Q45 と One で評価が分かれる感じなので迷ったが、Q45 のほうが二層振動板ドライバー採用だったり短時間充電 (急速充電) 対応だったりするので、きっと Q45 > One なのだろう
∴ Q45。
¶ ファーストインプレッション
まず、耳周りの装着感が気に入った。
イヤーパッドが、低反発クッション使用でふわふわなのと、耳たぶに触れないくらいの大型サイズなのが良き。
ヘッドホン自体の重さやヘッドバンドのクッションの薄さを減点ポイントにしてる人はいるみたいだけどね。
続いて音質。
Anker のヘッドホンとしては低音強調 (ドンシャリ) ではなくフラットに近い音質になったモデルという評価を見て Q45 を選んだものの、デフォルトでも多少ドンシャリ傾向が残ってるように感じた。
個人的には好きなタイプの音だし、1 万円前半でこの音が出るのはありがたい。
そしてイコライザーを自分好みの音質に簡単に調整できるという HearID
*2
とやらを使ってみたら、一発で今までのヘッドホンと同じ音質になった。
わたしの耳にはこの価格帯の音で充分らしい。
再生遅延に関しては、Windows 11 で
Alternative A2DP Driver
による LDAC 接続時が 200ms くらい、AAC 接続時が 150ms くらいかなー。
ほぼ遅延が感じられない WH-1000XM3 と異なり、動画と音声のズレに気づくレベルだけれど、これくらいは妥協範囲だろう。
それにこの遅延 (バッファリング) のおかげで、電波状態が悪くなってビットレートが下がる瞬間の音飛びが起きにくいというメリットがある。
少なくとも、WH-1000XM3 の LDAC 接続だと音飛びする状況で、Soundcore Space Q45 の LDAC 接続は音飛びしなかった。
¶ おまけ: Bluetooth 接続時の音ズレ対処
Windows で Chrome や Edge といった Chromium ベースのブラウザから流れる音声については、「Chrome Audio Delay Patch」で遅延を補正できる。
ためしに「200ms」に設定して YouTube でライブ映像や演奏動画などを再生してみたところ、音ズレが見事に解消した
*3。
これは便利!
ブラウザ以外でも対処したい? OK、とりあえず DirectShow フィルターの
LAV Filters
の中の LAV Audio Decoder を使う再生アプリであれば、LAV Audio Decoder の Audio Delay の設定値 Delay (in ms) にマイナス値を指定することにより補正できるのは判明してる。
わたしの場合だと「-200ms」でイイ感じになる。
ただしこれは Chrome Audio Delay Patch と違って再生機器を区別する機能がないから、これで設定すると他の Bluetooth 機器を使った場合やそもそも Bluetooth 接続してない場合にも補正が働いて、逆の音ズレが起きてしまうことに注意してほしい。
それでもよければ。
*1: 想定問答:
Q. 圧縮音源を聴くことが圧倒的に多いのに、LDAC 必要なの?
A. いい質問ですね。
*2: HearID は、聴力検査のようなテストを受けたあと、再生される音楽を聴きながら「どっちの音が好みですか?」に何回か答えるだけ。
新しいヘッドホンの開封からイコライザー調整完了までの所要時間の最短記録更新かも。
*3: 口や指の動きを凝視してもいいが、
いい角度から撮影されたエレクトーンの演奏動画だと小節番号のカウンターも見えるので、音ズレ解消が確認しやすい。