2014 年 12 月に使い始めた ASUS RT-AC68U
から、同じく ASUS の
RT-AX3000 V2
に買い替えた (リンク先は中古品かもしれないが、わたしが買ったのは新品)。
Wi-Fi ルーターには、さまざまな価格帯の製品が存在する。
いま引き込んでるインターネット回線はフレッツ光ネクストのマンションタイプだから建物内の共有回線で、そこまで速くないので、以前と同じく型落ちでミドルクラスの機種で充分と判断した。
今回は、「RT-AX3000 V2 が DS-Lite 方式での IPv4 over IPv6 通信に対応した 」というポストをタイミングよく見つけたのもあり、数ある機種の中で RT-AX3000 V2 を選んでみた。
ASUS Wi-Fi ルーターの IPv6 (IPoE/IPv4 over IPv6) 対応確認済みリスト を見ると現時点で DS-Lite (クロスパス、transix) 対応の機種はまだほとんどなく、そんな中でいち早く対応してくれたということは、将来的にも安心かなと。
このポストを見つけてなければ、内蔵アンテナ・縦置き型の RT-AX59U
あたりを選んだかもしれない。
さて、じつはこの RT-AX3000 V2 が届いたのは 10 日前で、「Amazon スマイル SALE で買い替えるべきなのは Wi-Fi ルーターだろうか 」と書いた次の日だったりする。
物理的な配線はともかく、WAN 側も LAN 側も今まで通り接続できるように改めて設定するのが面倒だよなぁと思って放置してたが、重い腰を上げていざ移行作業を始めてみると ──
旧 Wi-Fi ルーターに Web ブラウザでアクセスし、管理画面で設定内容をファイルに保存する 旧 Wi-Fi ルーターから新 Wi-Fi ルーターへ、物理的に配線を切り替える 新 Wi-Fi ルーターに Web ブラウザでアクセスし、初期設定画面で「詳細設定」の「アップロード」へ進み、1. のファイルを選択する
── 以上! トータル 10 分もかからずに移行完了した。
どうやら ASUS の Wi-Fi ルーターの管理画面
ASUSWRT
では別の機種で保存した設定ファイルもインポートできる らしく (非公式?)、各項目を改めて設定し直す必要がなかったというワケ。
DHCP 関連の設定も移ったため、払い出される IP アドレスも変わらず、クライアント側 (Wi-Fi を利用する機器側) への影響は皆無といっていい。
ASUS DDNS を使ってる場合は、上記に加えて『ASUS DDNS を新しい機器に移行する方法 』の手順も実施すれば OK のはず
*1 。
ただし、紐付け操作で ASUS ルーターアプリを使う際は以下の情報に注意。
RT-AC68U と RT-AX3000U V2 の仕様比較 (主要項目)
製品名 RT-AC68U RT-AX3000 V2
メーカー発売日 2013/11 2022/08
通信方式 Wi-Fi 5 (802.11ac) まで対応 Wi-Fi 6 (802.11ax) まで対応
データ伝送速度 1300+600 Mbps 2402+574 Mbps
アンテナ 外付けアンテナ×3 外付けアンテナ×4
アンテナ仕様 2.4GHz帯 3×3、5GHz帯 3×3 2.4GHz帯 2×2、5GHz帯 2×2
プロセッサ デュアルコア クアッドコア
メモリ メイン 256MB、フラッシュ 128MB メイン 512MB、フラッシュ 256MB
WAN ポート ギガビット×1 ギガビット×1
LAN ポート ギガビット×4 ギガビット×4
USB ポート USB 2.0×1、USB 3.0×1 USB 3.2 Gen 1×1
WPA3 − ◯
電源 12V / 2.5A 12V / 2A
重量 835 g 523 g
設置スタイル 縦置き 横置き、壁掛け
機種変後、再起動の必要な設定変更時やファームウェア更新時に、再起動待ちのグラフ表示が端まで届く前に再起動も再接続も完了するようになったので、今までより性能は確実に上がった。
Wi-Fi 経由の NAS へのファイル転送中にも、Wi-Fi ルーターの CPU 使用率に余裕がみられる。
ていうか、ウチの使い方だと今までが性能不足だっただけで、これくらいの性能は必要ってことかもしれない。
クライアント側の対応規格を特に意識してなかったが、メインのノート PC とは上限の 2402Mbps でつながるみたい。
Wi-Fi 経由の NAS へのファイル転送が 100MB/s を超えるようになり
*2 、家庭内 LAN が今までより快適になった。
ついでにスピードテスト の結果が今までの 1.5〜2 倍くらいに速くなったのは想定外だが大歓迎だ。
移行完了後、旧 RT-AC68U は工場出荷時の状態にリセットしておいた。
どうしよっかな、この子。
AiMesh ノードとして使うとかできるけれど、今の家では不要だし、10 年近く通電し続けた電子機器なんだよな。
なお、今回これを書くうえで
Asuswrt-Merlin
という非公式ファームウェアの存在を知った。
ここに旧 RT-AC68U は載ってるけれど新 RT-AX3000 V2 は載ってないので、こういうのを使いたければもう少し古い機種を探すべし。
*1 : 旧 RT-AC68U は古すぎるせいか ASUS DDNS と ASUS アカウントの紐付け (リンク) ができなかったため、DDNS を旧ルーターで一度登録解除してから新ルーターで再度登録した。
*2 : ファイル転送の各種オーバーヘッドを加味しても理論上もっと速くできそうだが、ノート PC の冷却ファンがうなってたので、PC 側の性能不足っぽい。