phone Android 版モバイル Suica アプリ全面リニューアル
3/20 11:00 〜 3/21 7:00 という長時間のサービス停止を伴う大規模なシステムメンテナンスを経て、Android 版モバイル Suica アプリが生まれ変わった。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/10/news139.html
ほぼ 1 年前、モバイル PASMO サービス開始の際に Android 版モバイル PASMO アプリの画面をディスったが、あれは iOS 版モバイル Suica アプリがベースだった。 今回の Android 版モバイル Suica アプリの全面リニューアルでも同じように iOS 版モバイル Suica アプリがベースとなることは容易に予想でき、後発のアプリなので Android 版モバイル PASMO アプリと同等かそれ以上の使い勝手になると期待してたわけだが……。
- 新機能、改善ポイント
- 画面デザインが全面リニューアル
- 同一端末で複数枚の Suica 発行が可能 (対応端末のみ)
- 定期券購入時の経路表示が視覚的に分かりやすく
- タッチで GO! 新幹線の利用開始登録がアプリ上で可能
- Google Pay 経由の決済が可能
- お知らせ機能が充実 (プッシュ通知、バナー対応)
- 改悪ポイント
- 起動ロゴの表示時間が爆増
- 起動時にサーバーへのログインが必須
- メイン画面に切り替えるたび通信待ちが発生してもっさり
- Back キーで終了不可
蓋を開けてみれば Android 版モバイル PASMO アプリ未満の完成度だった。 どうしてこうなった。
確かに画面はモダンなデザインになり、ついにフィーチャーフォンや古い Android の面影がなくなった。 だが、少し操作するとすぐ画面中央にスピナーがくるくる表示されて通信待ち。 通信が完了するまで何も操作できない。 通信するなとは言わないが、通信中にも操作を極力ブロックしないのが今のスマホアプリの主流だろう。 もしかして 5 年前くらいに設計されたアプリなのか? (それがあり得るかも)
改悪ポイントの中で、サーバーへのアクセス集中が原因っぽい遅さについては追い追い解消するだろう。 Back キーで終了不可というのも iOS 版と一緒に開発された Android アプリではまれによくあるから諦めもつく (モバイル PASMO はちゃんと対応してるけどネ)。 しかし、起動時にサーバーへのログインが必須という仕様は意味が分からない。
電子マネーを取り扱うアプリとして、重要な操作を行うタイミングでサーバー側の認証を要求してくるアプリはごく一般的だし、操作ロックの目的で生体認証などを任意で設定できるアプリも結構あるが、起動時に毎回サーバー側の認証を必ず要求してくるのは理解に苦しむ。 旧モバイル Suica アプリはこんな仕様じゃなかった。 モバイル PASMO アプリもこんな仕様じゃない。 一応自動ログインの設定にしておけば手間はかからないとはいえ、この必須ログインがサーバーへのアクセス集中の一因になってるとしたらやはり改悪である。
普段よく使うであろう残高確認や利用履歴確認、チャージなどは Google Pay アプリからも操作できるので、そこらへんは Google Pay アプリを使ったほうが格段に快適だな。 今回の全面リニューアルのおかげで、モバイル Suica アプリ離れが加速するね!
エラーが出て動かなくなったとかいう人に比べたら、動いてるからマシなほうだけど……