きょうもデジカメの話 (しかも長文)
きのう日記を書いたあと,改めてネオ一眼クラスの現行機種の情報をチェックしてみたのだけれど,一部の高価な機種以外は申し合わせたように似たり寄ったりのスペックが並んでることに違和感を覚えた。 ミラーレス機の登場によって一眼 (デジイチ) のコンパクト化が進み,購入層がぐんと広がったため,基本的に本体を売ったらそれっきりのネオ一眼よりも,レンズや周辺機器で儲け続けられるデジイチに注力して,ネオ一眼についてはデジイチだとレンズが大きくなりすぎる高倍率の分野のみをカバーする程度にとどめてるのだろう。
ていうかそもそも,ここ最近ずっとチェックしてたのはネオ一眼じゃなくて,高級コンデジの「DSC-RX100」だった。 なぜ DSC-RX100 を狙ってたのかを思い返してみると,いま使ってる機種だと暗いシーンの写りが不満だからである。 夜桜とか,花火とか。 ズームが不満だったことはあまりないので,中途半端なスペックの高倍率ズーム機よりも,少しでも明るいレンズと少しでも大きな裏面照射型センサーを搭載したデジカメを選ぶべき。
とはいうものの,未だに高い人気を誇る DSC-RX100 (1 型センサー搭載) は,上位機種として登場した「DSC-RX1」 (35mm フルサイズセンサー搭載) があまりにも高価なせいで,たぶん値下がりは当面期待できない。
そんなわけで再検討した結果,発売されたばかりの「COOLPIX P7700」にたどり着いた。 このクラスだと「PowerShot G15」が競合機種ということになる。 1/1.7 型 裏面照射型 CMOS センサー,光学 7.1 倍ズーム,F2.0〜4.0,バリアングル液晶搭載の COOLPIX P7700 に対し,1/1.7 型 CMOS センサー,光学 5 倍ズーム,F1.8〜2.8,光学ファインダー搭載の PowerShot G15。 甲乙付けがたいが,今は裏面照射型センサーにこだわりたいので,COOLPIX P7700 をチョイスしたい。
http://www.monox.jp/digitalcamera_hikaku_canonpowershotg15_nikoncoolpixp7700.html
まずは実機をチェックしなければと,会社帰りにヨドバシカメラで COOLPIX P7700 をいじってたら,ニコンの販売員が寄ってきた。 かわいらしい女性の販売員。
- 販売員 「いかがですか?」
わたし 「とてもいいんですけど 56,800 円はちょっと高いなーと思って眺めてます」
販売員 「なるほどー」
わたし 「ネット通販だと 47,500 円を切ってるんですよねえ」
販売員 「ちなみにどちらのお店ですか?」
既にスマホで価格.com のページが開いてあったので,画面を見せたら,手元のメモ用紙にメモってた。
- わたし 「この『下取り 3,000 円』って一律ですか?」
販売員 「一律です。 ただ,日によって対象機種が違うので,きょうじゃないと下取り実施対象とは限りません」
わたし 「えっ,そうなんですか。 じゃあ,別の日にこの『下取り 3,000 円』の札がなくなってたら,こそっと移動させればいいんですね w」
販売員 「そんなことしちゃダメですよ〜,きっとレジでバレちゃいますよ? w」
わたし 「バレますかー残念。 でもきょうは下取りしてもらいたいデジカメ持ってきてないからなぁ」
販売員 「もしきょうこの場で決めていただけるのであれば,下取りする前提でお取り置きできますが」
わたし 「ほー,それはいいことを聞きました」
とはいえ高い。
- 販売員 「ポイントが 10% つきますので,下取りの分を含めれば実質 48,000 円近くになりますよ」
わたし 「それだったら,下取りなしでもっと安いネット通販のほうがいいですねえ」
販売員 「通販より店頭でお求めいただいたほうが,初期不良などの対応も安心ですし」
わたし 「それはそうなんですけど,もうちょっと安くなりませんかねえ」
販売員 「そうですねえ……,56,000 円でいかがですか? あと,ゴールドポイントカード・プラス (クレジット機能つき) はお持ちですか?」
わたし 「ゴールドポイントカード・プラス,持ってますよ」
販売員 「それでしたら,さらにポイント 1% つきますし」
わたし 「ネット通信でも同じカードを使えば 1% ついちゃうので一緒ですね w」
販売員 「あっ,そうですね w」
わたし 「ポイント還元率を上げることは……?」
販売員 「どうでしょう……,ちょっと確認してきますね」
ヨドバシの店員じゃないので,決定権はないようだ。
- 販売員 「ポイント 13% までは上げられますけど,お値段は 56,800 円のままということになります」
わたし 「それでしたらポイントは 10% のままで,もっと値段を下げていただいたほうが買う気になりますね」
販売員 「もっと,ですか。 それなら……,55,800 円!」
わたし 「55,000 円!」
販売員 「うーん。 じゃあ 55,500 円で! また交渉してきますね」
私が直接店員と交渉しましょうかとは言わずに,1 台のデジカメを売るためだけにけなげに走って行く後ろ姿を眺めつつ心の中で応援。 するとしばらくして,とびっきりの笑顔で戻ってきた。
- 販売員 「お客さま! 交渉がんばってきました! なんと!」
わたし 「なんと?」
販売員 「50,800 円でいいそうです!」
わたし 「えっ……,えーと,6,000 円引きですか?」
販売員 「そうです!」
わたし 「ポイントは 10% で,下取りをやる前提で,50,800 円で取り置きしていただけるということです?」
販売員 「はい!」
きっと早ければ今週末,遅くとも来週末までにはネット通販のほうが 2,000〜3,000 円下がると踏んでこの金額を提示してきたのだろうけれど,いまふつうに査定ありの中古下取りだと上限 1,500 円にしかならない古いデジカメを 3,000 円で買い取ってもらえることを考えると,悪くない金額だ。 まあ,最後は満面の笑みにやられた気がしなくもないが。
そんなこんなで,取り置き期限は日曜日。 買いに行ったら,さらに SD カードかカメラケースあたりをサービスしてもらえないか,交渉してみよう。
http://www.monox.jp/digitalcamera_sp_nikoncoolpixp7700.html
もっと経験豊富な販売員 or 店員が相手だったら,
わ 「端数を切り捨てて 50,000 円」
員 「それはムリダナ! 55,000 円」
わ 「じゃあ間をとって 52,500 円」
的な流れで満足してたかもしれず。