Windows より設定が面倒だったりするけれど,必要なドライバ等はひと通り揃ってて,制御できないハードウェアは無さそう。
¶ サウンド
alsaconf で MagicMedia 256AV Audio (NM2200) が自動認識されるものの,ドライバの組込みに失敗するので,/etc/modprobe.d/sound を編集して force_ac97=1 オプションを追加する。
alias snd-card-0 snd-nm256
options snd-nm256 index=0 force_ac97=1
xmms と Totem Movie Player と mplayer で動作を確認した。
¶ タッチパッド
そのままでも PS/2 マウス互換で動き,タッピングだけは使えるのだが,この動作を変えたければ xfree86-driver-synaptics パッケージをインスコする必要があるらしい。
Synaptics パッドではなく,CF-M1 の ALPS パッドの場合,カーネルにパッチを当てなきゃいけないということなので,とりあえず放置。
タッチパッドの端を使うスクロール機能とかも有効にできるみたい。
¶ 無線 LAN カード (NEC Aterm PA-WL/54AG)
madwifi ドライバだと WPA-PSK の暗号化の制御をする wpa_supplicant コマンドがどうしてもうまく動かず,あきらめる。
代わりに ndiswrapper パッケージを突っ込んで,Windows のドライバを使うことにする。
wr_setup_v3010.exe を入手して,
% cabextract wr_setup_v3010.exe
% cd WL54AG
% ls
WLInc.inf wlateAG.inf wlateAG.sys wlateAGx.sys
% { cat wlateAG.inf ; tail +8 WLInc.inf } > wlateag.inf
% su
# ndiswrapper -i wlateag.inf
# ndiswrapper -m
wpasupplicant の設定をして,WPA-PSK でうまくつながることを確認する。
アクセスポイント (親機) の ESS-ID ステルス機能を有効にしてると (ESS-ID のブロードキャストを無効にしてると),wpa_supplicant を走らせる前に iwconfig でいったん ESS-ID を設定しておく必要があるうえ,実際に通信できるようになるまでに 30〜60 秒程度かかる。
その辺の処理が終わる前に DHCP のアドレスを取得しに行くと,間違いなく失敗してしまうので,/etc/network/interfaces にトリッキーな記述を追加して回避した。
mapping hotplug
script grep
map wlan0
iface wlan0 inet dhcp
essid XXXXX-XXXX
pre-up pkill wpa_supplicant ; iwconfig "${IFACE}" essid "${IF_ESSID}" ; wpa_supplicant -B -Dndiswrapper -i"${IFACE}" ; SECONDS=0 ; while iwconfig "${IFACE}" | grep "Encryption key:off" && test $SECONDS -lt 180; do sleep 5; done
post-down pkill wpa_supplicant
あとは,カードを挿したタイミングで自動的に wlan0 インタフェースが有効になるように,/etc/pcmcia/config.opts に以下の内容を追加。
card "NEC PA-WL/54AG"
version "NEC AccessTechnica, Ltd.", "AtermWL54AG(PA-WL/54AG)"
bind "orinoco_cs"