きのうの雨風で枯れ葉が一気に落ちて,急に寒々しい街路樹に変わった金曜日。
長期間きちんと使った記憶がある日本語インプットメソッド (フロントエンドプロセッサー)
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を列挙すると,日本語文節変換プログラム (KTIS2 (ATOK2) 相当品の OEM), ATOK5, ATOK6, ATOK7, ATOK8, ATOK9, ATOK10, ATOK11, ATOK12, ATOK13, ATOK14, ATOK15, ATOK16, ATOK17, ATOK 2005, ATOK 2006, ATOK 2007, ATOK 2008, FIXER 3 (テラ 3 世に付属), WXII+, WX3, Canna, Wnn6, MS-IME 2003, Office IME 2007 という結果になるくらい ATOK に偏ってる私 ARAK が,巷で話題の「Google 日本語入力」を試してみた。
第一印象は,“変換候補の数が素晴らしい”。
Web から機械的・自動的に生成した辞書というだけあって,人名や流行語などを変換したとき,候補の中に必ずといっていいほど正解が含まれてるのは嬉しい限り。
一般用語でなくてもある程度 Web で使われていれば候補に出てくるみたいで,たとえば「第三学群」や「情報学類」を一発で変換できるインプットメソッドは Google 日本語入力以外は皆無に等しいはず。
最新語辞書の提供が終了した MS-IME 2003 を使ってる人や,そもそも最新語辞書更新サービスが提供されてない Windows 付属の IME を使ってる人には,ぜひ一度ためしてもらいたい。
しばらく使ってみて気になったのは,“文節の区切りの誤りが目立つ”ということ。
正しく区切ることさえできれば,前述のとおり目的の候補にたどり着ける可能性が高いので,長文を打たずにこまめに変換する癖が付いてる人には向いてるかもしれない。
推測変換については ATOK や Office IME 2007,遡ると POBox なんかのほうが賢いけれど,そうはいっても候補の鮮度は今のところ Google 日本語入力が一番。
打ち直さなくても区切りを修正するだけでいいと考えれば,Google 日本語入力のほうが使いやすいだろう。
学習の仕方は,残念ながらまだまだといった感じ。
学習させたときとまったく同じ連文節を変換すれば候補に反映されるけれど,少しでも違ったら標準の候補が出てきてしまう。
あと,まだ再変換に対応してないのが使いづらいかな。
それから,かな入力モードで使った際,直接入力になったにもかかわらずカナロックが解除されない事象が高確率で発生したのはマイナスポイント。
Windows の 64 ビット版は鋭意開発中らしいから,首を長くして待つとしよう。
ATOK のジャストシステム創業者の浮川夫妻,取締役会長 / 副会長を辞任などという暗いニュースが流れたインプットメソッド業界 (←?) に,明るい話題を提供してくれた Google は,やっぱり不思議な企業である。
いいぞもっとやれ。
寒くなるとそれでも寒いのにねー。
ホッカイロでごまかすぐらいでちょうどいい。
# 椎名真冬じゃないよ!