movie GARMWARS (ガルム・ウォーズ) (日本語吹替版)
きのう公開された作品。 TOHO シネマズ川崎で観てきた。
この作品の監督であるところの押井守といえば、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』や『インセンス』といった近未来 SF モノを深い設定で描くイメージが強い。 そんな先入観を持って、期待して観に行ったのだけれど。
── 完全に裏切られた。 悪い意味で。 設定は薄いし、脚本はショボいし、観客はまばら。 あ、最後のは関係ないか。
セリフが少ないのも気になる。 役者の表情や映像で補うのかと思えばそうでもなく、急にナレーションでごまかされる。 感情移入なんてできるわけがなく、なぜヒロインが急に涙を流し始めたのかと、ポカーンと眺めることもしばしば。 まあ映像はキレイだが、実写版って呼んでいいのかアヤシいくらい大半が CG だし、乗り物のデザインは凝ってるけれど無駄な装飾が多すぎる気も。
最大のギモンは、後半に登場した巨大な敵の弱点があっさり判明し、ヒロインがその弱点をきっちり攻撃して仕留めるのに対して、ヒーローが狂ったように銃弾を撃ち込んで大爆発を起こし、巻き込まれて死ぬシーン。 ヒーローは、ヒロインが弱点を攻撃するのを手伝ったくせに、なんで次は弱点を狙おうとしないのかと。 コメンタリーを聞きながら観ないと理解できないな、これ。 コメンタリーつきでもう一度観る余力はないけどね!
睡魔に襲われながら、半分くらいストーリーが進んだと思しきところで、上映が終わった。 続きがあればもう少しナゾが解明できる可能性はあるが、もうどうでもいい感じ。 久々に、他人に薦めようと思わないどころか「観たら時間の無駄だよ」と伝えたい作品であった。 予算、少なかったのかなー。
行くなら今日しか時間がないっていう